眼精疲労が頭痛を呼ぶ理由|目の奥の痛みと首の深層筋の関係

こんにちは院長のおおやです。ここ数日、横浜・元町では厳しい暑さが続いていますね。今日はなんと35℃まで上昇してましたから、外は蒸し風呂のようなアツさでした。外を少し歩くだけでも体力を奪われるように感じます。
さすがにこれだけ暑い日は、休日であっても趣味のロードバイクは控えめにして、室内でローラー台を漕ぐ程度にしておこうと思います(笑)。
暑さによる疲労に加え、冷房の効いた室内でパソコンやスマートフォンを見る時間が増えるこの季節。最近、当院では次のようなお悩みを耳にすることがあります。
「夕方になると目の奥が重くなる」
「仕事が終わる頃には、こめかみや後頭部が痛い」
「頭痛薬を飲む回数が、以前より増えてきた」
「薬で一度は楽になるけれど、また数日後に痛くなる」
最初は月に数回だった頭痛薬が、いつの間にかバッグや職場の引き出しに欠かせないものになっている。そんな状況に、「このまま薬を飲み続けて大丈夫なのかな」と不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
頭痛にはさまざまな種類があり、すべてが筋肉の問題で起こるわけではありません。しかし、目を酷使した後に首や肩がこわばり、そこから頭痛が起こっている場合は、首の深い部分にある筋肉の緊張が関係している可能性があります。
関連記事→「もう限界かも」と感じるその頭痛。PC作業と家事の合間に潜む、首の深層筋の悲鳴
目を使っているのに、なぜ首が硬くなるの?
パソコンの画面や細かな文字を見続けているとき、働いているのは目だけではありません。
画面をのぞき込む姿勢になると、頭が少しずつ前へ移動します。頭は成人で数キログラムの重さがあるため、前に傾くほど首の後ろ側には大きな負担がかかります。
特に負担を受けやすいのが、後頭部と首の骨をつないでいる後頭下筋群です。
後頭下筋群は、後頭部のすぐ下にある小さな筋肉の集まりで、頭の位置を細かく調整したり、視線を安定させたりする役割を担っています。
たとえば、画面を見ながら、
顎を少し前に突き出す
目を細めて文字を読む
顔は動かさず、視線だけで画面を追う
長時間、同じ姿勢を保つ
といった状態が続くと、後頭下筋群は休むことができません(実は、これらはよくしがちなパターンですよね)。
本人には「目が疲れている」という感覚しかなくても、その裏側では、首の深層筋が頭を支えるためにずっと力を入れ続けていることがあります。
その結果、「目を休ませても、なぜか頭痛が取れない」という状態が生じやすくなるのです。
後頭下筋のトリガーポイントが、目の奥の痛みを引き起こすことも
筋肉に長時間の負担がかかると、筋肉の一部に硬く敏感な場所が生じることがあります。これが、一般にトリガーポイント(痛みの「引き金点」)と呼ばれるものです。
トリガーポイントの特徴は、硬くなった筋肉の場所だけでなく、少し離れた場所にも痛みを感じることです。この離れた場所に現れる痛みを「関連痛」と呼びます。
後頭下筋群にできたトリガーポイントでは、
後頭部の重だるさ
頭を締め付けられるような感覚
こめかみ周辺の痛み
眉間や目の奥の痛み
首を動かしたときの違和感
などが現れる場合があります。
つまり、目の奥に痛みを感じていても、痛みの引き金となっている場所が目そのものではなく、首の付け根にある筋肉ということがあるのです。
緊張型頭痛のある人では、後頭下筋、僧帽筋、胸鎖乳突筋などのトリガーポイントから生じる関連痛が、普段感じている頭痛の範囲と重なることが報告されています。
「目薬を差しても変わらない」
「目を閉じて休んでも、後頭部の重さが残る」
「首の付け根を押すと、目の奥に響く」
このような場合は、目のケアだけでなく、首や肩の筋肉の状態にも目を向ける必要があるかもしれません。
頭痛薬で抑えることと、原因を探すことは別の話です
頭痛薬は、つらい痛みを一時的に和らげ、仕事や家事を続けるために役立つ大切な選択肢です。薬を飲むこと自体を、必要以上に悪いことだと考える必要はありません。
ただし、服用する回数が以前より増えている場合や、薬が切れるとすぐに頭痛が戻る場合は、一度立ち止まって考えることも大切です。
国際頭痛分類では、もともと頭痛を持つ人が急性期の頭痛薬を頻繁に使用し、月15日以上の頭痛が続く状態について、「薬剤の使用過多による頭痛」という考え方が示されています。該当する使用日数は薬の種類によって異なるため、自己判断で急に薬を中止するのではなく、医師や薬剤師に相談しましょう。
大切なのは、「薬を飲まないようにかたくなに我慢すること」ではありません。
なぜ頭痛が繰り返されているのかを考え、眼鏡や視力の問題、睡眠不足、ストレス、片頭痛、姿勢、首肩の筋肉など、複数の要因を整理していくことです。
当院では、首だけでなく姿勢や呼吸まで確認します
もとまち整体院では、頭痛を訴える方に対して、痛む場所だけを施術するのではなく、
後頭下筋群
頭板状筋、頚板状筋
僧帽筋
肩甲挙筋
胸鎖乳突筋
肩甲骨周辺の筋肉
などを確認し、硬くなっている筋肉や、頭部への関連痛を生じさせている可能性のあるトリガーポイントを探していきます。
当院のトリガーポイント療法は、着衣のまま手技で筋肉や筋膜へ働きかける施術です。首の深い部分についても、力任せに押すのではなく、体の反応を確認しながら慎重に施術します。
また、首の筋肉が硬くなる背景には、巻き肩や猫背、頭が前に出た姿勢、肩甲骨の動きの低下などが隠れていることもあります。
胸や肩周辺が硬くなっている方は、呼吸が浅くなりやすく、休んでいるつもりでも体から力が抜けにくくなることがあります。そこで首だけに限定せず、胸郭や肩甲骨周辺にもアプローチし、自然に呼吸しやすい姿勢を目指します。
筋肉の緊張が和らぎ、血流や体液の循環が促され、呼吸がしやすくなると、「施術を受けた日はよく眠れた!」「翌朝の首が軽かった」と感じる方もいます。
もちろん、整体が自律神経の病気を直接治療するわけではありません。しかし、体の緊張や呼吸の浅さを軽減し、リラックスしやすい状態をつくることは、心身を休ませるための一つの助けになります。
ぐっすり眠れることは、日中に蓄積した疲れを回復させ、ストレスから一度離れるためにも大切です。
「いつもの頭痛」と決めつけず、必要に応じて医療機関へ
頭痛には、緊張型頭痛や片頭痛、首から生じる頭痛など、さまざまな種類があります。
特に、
突然経験したことのない激しい頭痛が起きた
発熱、吐き気、意識の異常を伴う
手足のしびれや力の入りにくさがある
ろれつが回らない
視野の異常や急な視力低下がある
頭をぶつけた後から痛みが続いている
日ごとに頭痛が強くなっている
といった場合は、整体よりも先に医療機関を受診してください。できるだけ急いで、です。
また、目の奥の痛みが続く場合は、眼精疲労だと決めつけず、眼科で目の状態や視力、眼鏡が合っているかなどを確認することも重要です。
頭痛薬を手放せない生活になる前に
朝から仕事に追われ、移動中にもスマートフォンを確認し、帰宅してからも家のことを済ませる。気がつけば、一日のほとんどを「目と頭を使う時間」に費やしている方も少なくありません。
頭痛が起きるたびに薬を飲み、痛みが治まったら、また同じ生活に戻る。その繰り返しに不安を感じ始めたなら、それは体からのサインを見直すタイミングかもしれません。
目の奥が痛いからといって、原因が目だけにあるとは限りません。
首の付け根にある小さな後頭下筋や、その周辺に生じたトリガーポイントが、頭痛の引き金になっている可能性もあります。
「薬を使わずに我慢する」のではなく、必要な医療を受けながら、姿勢や筋肉、睡眠、日常生活を含めて頭痛の背景を見直していく。
もとまち整体院では、その選択肢の一つとして、首や肩の状態を丁寧に確認し、繰り返す頭痛の改善を目指すお手伝いをしています。
横浜・石川町、元町周辺で、眼精疲労や首こり、肩こりに伴う頭痛にお悩みの方は、一度ご相談ください。
※施術効果には個人差があります。
※画像はイメージです。









