壁に立つだけでわかる!猫背・巻き肩セルフチェックと「姿勢矯正がすぐ戻る」本当の理由

院長のおおやです。仕事を終えてオフィスからの帰り道、ふとショーウインドウに映った自分の姿を見て「えっ、こんなに背中が丸まっているの?」と、軽く驚いたことはありませんか?
毎日パソコンに向かって仕事をして、休憩時間にはスマホ。帰宅してからも動画やSNSを見ているうちに、気づけば一日の大半を前傾姿勢で過ごしている――。
現代では、決して珍しいことではありません。実はここまでは私自身も同じようなものです。笑
そして姿勢のお悩みは、単に「見た目」だけの問題ではありません。
「夕方になると肩がカッチカチ」
「首が重くて頭までズーンと重たい」
「首から目の奥がだるくて集中できない」
「寝ても覚めても疲れが抜けてくれない」
そんな体の不調と、猫背・巻き肩・前に出た首などの姿勢は、実は密接な関係密接な関係があるんです。
関連記事→姿勢矯正は意味がない?猫背・巻き肩を「筋肉・関節・習慣」の3方向から考える整体
「肩がつらい」と「姿勢が気になる」は、別々の悩みではありません
パソコンやスマートフォンを見るとき、私たちの頭は少しずつ前へ出ていきます。
すると、それを支えるために首や肩の筋肉が頑張り続けることになります(筋肉の『緊張』といいます)。
さらに肩が前へ入り、背中が丸くなってくると、胸まわりも縮こまりやすくなります。
その状態が何時間も続けば、
「肩を揉んでもすぐ凝る」
「首を回してもスッキリしない」
という状態になっても不思議ではありません。
しかも困ったことに、姿勢は毎日少しずつ変化していくので、自分では案外気づきません。
だからこそ、
「写真に写った自分を見て驚いた」
「鏡を横から見たら首が思った以上に前に出ていた」
という方が多いのです。
姿勢がすっとすると、それだけで首まわりやデコルテがすっきり見えたり、立ち姿の印象が変わったりします。
つまり姿勢は、
「体がラクかどうか」と「自分をどう見せたいか」
その両方に関係するテーマなのです。
【10秒セルフチェック】まずは壁に立ってみましょう
ここで、今のご自分の姿勢を、一度簡単に確認してみましょう。
難しいことはしません。
壁があれば10秒ほどでできます。
やり方
壁にかかとを軽くつけて立ちます
いつものように、できるだけ力を抜きます
「後頭部」「肩」「お尻」「かかと」の4点が、どのように壁についているか確認します
このとき大切なのは、無理やり「良い姿勢」を作らないこと。
胸を張ったり、あごを引いたりせず、普段の姿勢に近い状態で確認してください。
こんなところを見てみましょう
頭を後ろへ引かないと、後頭部が壁につかない
肩が前へ入り、壁から浮いている
左右の肩の高さが違って見える
腰と壁の間が極端に広い
逆に、腰がほとんど壁に押しつけられている
壁に立つだけなのに、なぜか窮屈に感じる
ひとつ当てはまったからといって、「姿勢が悪い」と決めつける必要はありません。
あくまで、
「今の自分の体は、こういう姿勢を取りやすいんだな」
と気づくためのチェックです。
姿勢改善の第一歩は、無理に直すことではなく、まず自分のクセを知ることなのです。
「じゃあ背筋を伸ばしていればいい」は、ちょっと違います
姿勢が気になると、
「今日から背筋をピンと伸ばそう!」
と思いますよね。
もちろん、姿勢を意識すること自体は良いことです。
ただ、ここでひとつ大切なお話があります。
私の院ではよく、
「理想の姿勢が、『たったひとつだけ』あるわけではありません」
とお伝えしています。
なぜなら、どんなに見た目がきれいな姿勢でも、それを何時間もずっと続けていれば、今度はどこかしら別の筋肉が疲れてしまうからです。
想像してみてください。
私たちは寝ている間でさえ、ずっと同じ姿勢ではありません。
無意識に「寝返り」を打っています。一晩で20~30回くらいとも言われます。
右を向いたり、左を向いたり、仰向けになったりしながら、一か所に負担が集中しないようにしています。
日中も基本的には同じです。
大切なのは、
「完璧な姿勢をずっとキープすること」ではなく、「理想的な姿勢に戻りやすく、そこからまた自然に動ける体でいること」
なのです。
30分仕事をしたら少し肩を回す。
一度立ち上がる。
スマホを見る位置を変える。
深呼吸する。
そんな小さな動きが、とても大切です。
姿勢矯正を受けても「すぐ戻る」のはなぜ?
「以前、姿勢矯正を受けたけれど、数日したら戻ってしまいました」
というお話もよく伺います。
でも、それだけで「姿勢矯正は意味がない」と考える必要はありません。
何年もかけて身についた座り方や体の使い方は、一度整えただけですべて変わるものではないからです。
あなたの体には、
「いつもの慣れ親しんだ姿勢」
があります。
施術で一度動きやすくなっても、翌日からまた8時間パソコンに向かい、同じ座り方を繰り返していれば、体は慣れ親しんだ姿勢へ戻ろうとします。
だから姿勢を考えるときには、
筋肉だけでもなく、骨格だけでもなく、毎日の体の使い方まで含めて見ること
が大切なのです。
このあたりについては、第2回で詳しくお話しします。
「姿勢が良くなったら、何をしてみたいですか?」
最後に、少しだけ未来のことを想像してみてください。
もし今より肩や首がラクになって、自然にすっと立てるようになったとしたら、何をしてみたいでしょうか。
「夕方になっても肩を気にせず仕事を終えたい」
「久しぶりに友達と出かけて、たくさん写真を撮りたい」
「お気に入りの服を、もっときれいに着たい」
「休日に疲れて寝ているのではなく、外へ遊びに行きたい」
どれも、とても良い目標だと思います。
当院では、単に「猫背を直しましょう」で終わるのではなく、
“体が良くなった先で、どんな毎日を送りたいのか”
まで大切にしています。
姿勢を整えることは、それ自体がゴールではありません。
その先にある、
「ちょっと身軽になった自分で、何を楽しもう?」
というところまで含めて、姿勢改善だと考えています。
次回は、
「マッサージを受けても戻ってしまう」
「姿勢ベルトを外すとまた猫背になる」
そんな方に向けて、姿勢を整えるために当院が大切にしている「3つの柱」についてお話しします。
※施術による変化には個人差があります。
※画像はイメージです。









