疲れやすい体の“隠れ要因”とは?今日からできるコンディション回復術

院長のおおやです。最近、40〜50代のデスクワーカーの方から、とくに多くなってきたご相談があります。
それが——
「寝てもスッキリしない」「夕方のだるさが前より強くなった」「昔より疲れやすくなった気がする」
といった“慢性的な疲れやすさ”です。
テレワークで一日じゅう座りっぱなしの日もあれば、出社の日は移動でヘトヘト……。生活リズムが落ち着きにくく、気付けば運動不足、気力だけで毎日を乗り切っている、という方も多いのではないでしょうか。
でも安心してください。疲れやすさは“体質”ではなく、原因を整えれば変えられるものです。
特に当院の得意とする 深層トリガーポイント療法 の視点で身体を見ていくと、40〜50代の方が抱えやすい“疲れの根っこ”がしっかり浮かび上がってきます。
今日はその隠れた原因と、明日からできるシンプルなリセット習慣を、できるだけ分かりやすくお話ししていきます。
① 「なんだか疲れる」の正体は“深層のトリガーポイント”かも?
● 深い筋肉のしこりが、体力を奪っていく
トリガーポイントとは、筋肉の奥のほうにできる小さな“しこり”のこと。
40〜50代のデスクワーカーにとても多く、次のような生活習慣が大きく関係しています。
長時間の座り姿勢
運動不足
スマホやPC作業の増加
姿勢のクセ(猫背・反り腰)
トリガーポイントがあると、
筋肉がずっと力んでいる
血流が悪くなり疲労が抜けにくい
呼吸が浅くなる
姿勢が崩れ、さらに負担が増える
という“疲れスパイラル”に陥ってしまいます。
これがまさに、「何をしても疲れが取れない」状態の正体です。
● 疲れやすさに直結する3つの重要部位
もとまち整体院で特に多い、疲労に直結する部位をご紹介します。
肩甲骨まわり(僧帽筋・菱形筋)
デスクワークの影響がもっとも出やすい場所。肩甲骨が固まると呼吸が浅くなり、肩こり・頭重感・集中力低下につながります。肩甲骨の動きが悪いと上半身が一気に疲れやすくなります。お腹(腹直筋・腹斜筋)
座り姿勢が続くと腹筋が縮み、横隔膜の動きが弱まってしまいます。すると呼吸が浅くなり、疲労回復スピードが落ちてしまいます。内臓が重だるく感じる方もここが関係していることが多いです。お尻(中臀筋・梨状筋)
「座りっぱなし」の代表的な被害者。お尻が固まると骨盤が不安定になり、腰の重さや脚のだるさが出やすくなります。少し歩くだけで疲れてしまうのも、この部位が深く関係しています。
● トリガーポイントが緩むと“体が一気に軽くなる”
深層のトリガーポイントがゆるむと、
呼吸がしっかり入るようになる
姿勢が整い、力みが減る
血流が回復し、だるさが抜ける
頭の重さ・眼の疲れが軽くなる
など、同時にいくつもの変化が起こります。
当院でも、
「午後のだるさが減り、仕事に集中できるようになった」
「肩と腰の重さがスッと軽くなった」
というお声をたくさん頂きます。
② 自律神経の乱れとトリガーポイントは深くつながっている
● ストレス・PC作業・気温差…40〜50代は乱れやすい
デスクワークの方は、
情報過多
仕事の責任・プレッシャー
室内外の温度差
運動不足
などの影響で、自律神経が乱れやすい環境にあります。
交感神経が優位になると筋肉は緊張しやすく、結果としてトリガーポイントができやすくなります。
● トリガーポイントがあると、自律神経も乱れやすくなる
実はこの関係、双方向です。
トリガーポイントがあることで、
呼吸が浅くなる
胸が硬くなりリラックスできない
姿勢が悪くなり「緊張モード」が続く
など、自律神経が休まらない状態になります。
結果、休んでも疲れない体ができ上がってしまうのです。
深層トリガーポイント療法では、筋肉の奥からゆるめることで自律神経が整い、睡眠・呼吸・姿勢が自然に改善していきます。
③ 今日からできる「疲れリセット習慣」—40〜50代向けのやさしいケア
深層のトリガーポイントはセルフケアだけでは取り切れませんが、日常の習慣を整えるだけでも“できにくい体”に変えていくことは十分に可能です。
ここでは、40〜50代のデスクワーカーに特におすすめしたいケアをご紹介します。
●【1】肩甲骨リセット(30秒)
① 肩を耳に向かって持ち上げる
② ストンと下ろす
③ 肩を後ろに大きくゆっくり回す
固まった肩甲骨が動き出すと、胸がひらき、呼吸がラクになってきます。
さらに肩甲骨のまわりには呼吸補助筋や姿勢を支える筋肉が集中しているため、この小さな動きだけでも上半身の血流がスッと改善し、頭や目の疲れにも良い影響が出やすくなります。
デスクワーク中の“気分転換ストレッチ”としても使えるので、1日数回こまめに行うとより効果的です。
●【2】腹式“ゆるめ呼吸”(1分)
① おへその下に手を当てる
② 6秒吸う+6〜8秒吐く
③ お腹をふわっと膨らませるイメージ
緊張で硬くなった横隔膜が動きやすくなり、自律神経が整いやすくなります。
深い呼吸は酸素の取り込み量を増やすだけでなく、心拍を落ち着かせ、ストレス反応を和らげる働きがあります。
デスクワークで前傾姿勢が続く方は横隔膜が固まりやすく、呼吸が浅くなりがちなので、この呼吸法を取り入れるだけで1日の疲れ方が大きく変わります。
寝る前に行うと睡眠の質も向上しやすくなります。
●【3】座ったままのお尻ほぐし(30秒)
① 椅子に座り、片足を反対の膝に乗せる
② 上体を気持ち前に倒す
お尻の深層筋がゆるみ、腰・脚の重さがラクになります。
中臀筋や梨状筋は“座り疲れ”の中心とも言える部位で、固まると骨盤の傾きが悪くなり、腰痛や脚のむくみ、下半身の倦怠感につながります。
デスクワーク中でも簡単にできるため、午後のだるさが強くなる時間帯に取り入れると、腰の重さが軽くなって仕事のパフォーマンスも上がりやすくなります。
●【4】胸をひらくストレッチ(10秒×3回)
① 両手を軽く後ろに引く
② 肩甲骨を中央に寄せる
③ 深呼吸
テレワークで丸くなった姿勢をやさしくリセットできます。
巻き肩や猫背が続くと胸の筋膜が縮こまり、浅い呼吸・肩こり・首の疲れ・頭の重さなど、さまざまな不調につながります。
このストレッチを行うことで胸がひらき、空気がスッと入りやすくなり、上半身全体が軽く感じられるようになります。
気分が落ち込みやすいときにも効果的で、気持ちをリフレッシュさせるスイッチにもなります。
【まとめ】
40〜50代の疲れやすさは「年齢のせい」ではありません。
多くの場合、
深層のトリガーポイント
自律神経の乱れ
呼吸の浅さ
姿勢の崩れと運動不足
こうした“整えれば変わるポイント”が積み重なって起きています。
深層の筋肉がゆるむと、呼吸・血流・姿勢が整い、身体は本来の軽さを取り戻します。
「最近ずっと疲れている」「回復に時間がかかる」という方は、ぜひ気軽に当院でご相談ください。
硬くなった筋膜を深い層からゆるめることで、呼吸・姿勢・血流が同時に整い、身体は本来の軽さを思い出していきます。
※施術効果には個人差があります。
※画像はイメージです。









