私にも痛みの経験があるからこそ

こんにちは。当整体院のブログをご覧いただきありがとうございます。
今日は少し、私(院長おおや)自身の体験をお話しさせていただきます。
それは、今から約4年前、ロードバイクにハマり始めた頃のことでした。
ロードバイクと「膝の痛み」
最初はただ、風を切って走る感覚が楽しくてたまりませんでした。
運動不足だった自分の体が徐々に軽くなっていく感覚や、景色が次々と変わる爽快さに夢中になりました。
気づけばスマートフォンで走行距離を記録し、休日ごとにルートを変えては新たな場所を訪ねるのが楽しみになっていました。
週末になると自然に外へ飛び出し、最初は10キロ、次に30キロと、走行距離も少しずつ増えていきました。
気づけば50キロ、100キロ、150キロと、まるで挑戦するように距離を重ね、身体も心も充実していたのです。
ところがある時、走行後に「膝の痛み」が出るようになったのです。
最初は少し違和感がある程度でしたが、数日後には階段の上り下りでも鈍い痛みを感じるように。
「フォームが悪いのかな?」
「サドルの高さの問題?」
「単なる走り過ぎ?」
当時は原因が特定できず、ネットで調べたり、自転車仲間に聞いたりと、試行錯誤の連続でした。
フォームを見直したり、サドルの高さを変えたり、アイシングをしたりしても、根本的な改善にはつながりませんでした。
その痛みは一度出るとなかなか消えず、自転車だけでなく日常生活にも支障をきたすようになりました。
しゃがむ動作や階段の下りで強い違和感があり、仕事中も気になって集中できないほどでした。
正直に言えば「もう趣味を続けられないのでは」と、不安でいっぱいになった時期でした。
せっかく見つけた楽しい趣味なのに、それを奪われてしまうような感覚。
気持ちはどんよりと沈み、自転車を見るだけで痛みを思い出す日々が続きました。
原因は「臀筋のトリガーポイント」だった
調べていくうちに、意外な事実にたどりつきました。
それは、お尻の奥にある臀筋のトリガーポイント(TP)が原因だったのです。
特に中臀筋や小臀筋といった筋肉の深層にできたトリガーポイントが、膝の外側や前面に痛みを引き起こすとは、当時の私には思いもよりませんでした。
トリガーポイントとは、筋肉が過度に緊張して血流が悪くなり、酸欠状態になった部位に形成される、いわば筋肉の“しこり”のような存在です。
押すとズーンと響くような痛みがあり、その場所だけでなく、まったく別の部位に“関連痛”というかたちで痛みを飛ばすという独特な性質を持っています。
この関連痛のせいで、痛みの本当の発信源を見誤ってしまうケースが非常に多いのです。
私自身も「膝に痛みがあるのだから、膝(周りの筋肉)が良くない」と勝手に思い込んでいましたが、実際には臀部の深層筋にできたトリガーポイントが原因でした。
これは一見すると不思議な現象に感じられるかもしれませんが、実は臨床の現場ではよくあることです。
当院でも「膝が痛い」と訴える方の中に、実は腰部や臀筋が原因だったというケースが多数あります。
特に、長時間のデスクワークや立ち仕事、自転車のように同じ動作を繰り返す運動では、臀部の筋肉に慢性的なストレスがかかり、トリガーポイントが形成されやすくなります。
その結果、膝や太もも、時にはふくらはぎなどにまで痛みが波及することがあるのです。
このように、「痛みのある場所=原因の場所」とは限らないという視点が、根本的な改善の第一歩になります。
原因を正確に見極め、適切な部位にアプローチすることで、つらい痛みから解放される可能性がぐんと高まるのです。
セルフケアでの克服と忘れられない数週間
原因がわかってからは、ストレッチやマッサージボールを使ったセルフケアを毎日続けました。
フォームローラーを使って臀部の筋肉をほぐしたり、お風呂上がりに深呼吸をしながらじっくりと筋肉を緩めたりと、できることはすべて試しました。
時には痛みがぶり返すような感覚もあり、焦ってしまうこともありましたが、それでも信じてコツコツとケアを続けていきました。
時間はかかりましたが、少しずつ膝の痛みは和らいでいきました。
目覚めたときに「あれ?昨日より楽かも」と思える日が少しずつ増えていき、最終的にはすっきりと痛みが消えてくれたのです。
しかし、その数週間は本当に長く、精神的にも大きな試練でした。
「この痛みは一生続くのではないか」
「またロードバイクに乗れるのだろうか」
「このまま日常生活にも支障が出続けるのでは」
そんな不安が頭をよぎるたびに、気持ちはどんどん内向きになり、心のエネルギーが吸い取られていくような感覚がありました。
それでも、ふと目を閉じて「元気にまた走っている未来の自分」を想像する時間を大切にしました。
風を感じながら好きなルートを走り、健康な体で笑顔で帰ってくる——そんな日常をイメージすることで、心が少し前向きになれたのです。
だからこそ、痛みに悩む方の気持ちが痛いほどわかるのです。
単に「治せばいい」ということではなく、「痛みに伴う不安」や「生活への影響」、そして「将来への希望」まで、すべてが複雑に絡み合っていることを、私は身をもって体験しました。
トリガーポイント療法で「未来の体」を描く
当院では、トリガーポイント療法を中心に施術を行っています。
私自身の経験を通して実感しているのは、「痛みの原因は必ずしも痛む場所にあるとは限らない」ということです。
膝の痛みは臀筋から、首の痛みは肩甲骨の奥から、腰の痛みは腹筋の緊張から――。
身体はすべてつながっているため、原因を正しく見極めることが何より大切です。
そしてもう一つ大切にしているのが、「未来の自分を思い描くこと」。
「痛みが取れたら、また趣味を楽しみたい」
「旅行に出かけたい」
「家族ともっとアクティブに過ごしたい」
そうした前向きな未来をイメージすることで、回復の力はぐんと高まります。
私自身、膝の痛みを克服した先に「ロードバイクで風を切って走る自分」を思い描き続けたからこそ、セルフケアも続けられました。
当院では、こんな感じであなたが「痛みの先にある理想の生活」を取り戻せるよう、気持ちの面でも寄り添いながらサポートしていきます。
痛みの経験者だからこそできること
ただ知識や技術があるだけではなく、実際に痛みを経験しているからこそ、
「どこがつらいか」
「どんな不安があるか」
「どんな言葉が安心につながるか」
そのすべてに、共感をもって寄り添うことができるのです。
痛みのある毎日は、想像以上に心身ともに消耗します。
目覚めた瞬間から「今日は大丈夫かな」と不安がよぎり、何気ない動作すら慎重になってしまう——そんな感覚を、私自身よく知っています。
「痛みをうまく説明できない」
「どこに行けばいいのかわからない」
「本当にこの痛みはよくなるのだろうか」
そんな方もご安心ください。難しく考える必要はありません。
まずは、あなたのお話をじっくりと伺い、どんな些細なことでも丁寧に受け止めることから始めます。
そこから一緒に、少しずつ原因を探り、あなたの生活に無理のないかたちで改善を目指していく。それが、私の整体のスタンスです。
あなたの声に耳を傾け、痛みに寄り添いながら、少しずつでも「楽になってきたかも」と思える毎日へと歩んでいけるように、全力でサポートいたします。
まとめ
私がロードバイクで体験した膝の痛みは、今となっては大切な学びになりました。
あの時の不安や焦りがあるからこそ、今こうして「痛みに寄り添う整体」を提供できています。
痛みの中で不安に感じている方も、どうか諦めないでください。
身体には必ず回復の可能性があります。
あなたももとまち整体院で一緒に、「痛みのない未来」を描いてみませんか?
ここまで長文をお読みいただきありがとうございました。気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
※施術効果には個人差があります。
※画像はイメージです。