冬の寒さが引き金に!腰痛・坐骨神経痛と「トリガーポイント」の深い関係とその解消法


おおやです、こんにちは。いつももとまち整体院のブログをご覧いただきありがとうございます。
整体師の視点から、冬になると増える「腰の痛み」や「足のしびれ」について、その根本原因を掘り下げてお伝えしたいと思います。
暦が冬へと進み、気温がグッと下がってくると、私たちの体にはさまざまな変化が起こります。
なかでも多くの患者様を悩ませるのが、冬特有のしつこい腰痛と坐骨神経痛です。
「毎年冬になると足が痛む」「寒くなると腰が重くて動けない」といったお悩みに対し、整形外科では「加齢」や「ヘルニアの影響」と診断されることが多いかもしれません。
しかし、我々プロの整体師が現場で多くの患者様の体に触れていると、そこにはもう一つの、そして非常に重要な「真犯人」が隠れていることに気づきます。
それが「トリガーポイント」(=痛みの『引き金点』)です。
今回は、冬の寒さとトリガーポイント、そして腰痛・坐骨神経痛の関係性について、3つのポイントで詳しく解説していきます。
1. 寒さと筋肉の密接な関係:なぜ冬に「痛みの引き金」が生まれるのか
冬に痛みが増す最大の理由は、単に「気温が低いから」だけではありません。冷えが体に与える「生理的な防衛反応」が、筋肉を「痛みの発生源」へと変えてしまうのです。
血管の収縮と酸素欠乏
人間は寒さを感じると、体温を逃がさないように皮膚表面の毛細血管を収縮させます。
これは体温維持のための正常な反応ですが、副作用として深部の筋肉への血流も低下させます。
筋肉は血液によって酸素と栄養を受け取り、老廃物を排出していますが、血流が滞ると筋肉細胞は「酸素欠乏(虚血)」の状態に陥ります。
筋肉の「酸欠」がトリガーポイントを作る
筋肉が酸素不足になると、筋肉を動かすエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)が不足します。
実は、筋肉が「緩む」ためにもこのエネルギーが必要です。
エネルギーが枯渇すると、筋肉は収縮したまま元に戻れなくなり、そこに硬い「索状(さくじょう)収縮体」が形成されます。
これが「トリガーポイント(痛みの引き金点)」の正体です。
冬の寒さは、このトリガーポイントを活性化させる絶好の条件を整えてしまいます。
一度形成されたトリガーポイントは、周囲の神経を過敏にし、さらなる血管収縮を招くという負のスパイラルを生み出します。
冬の腰痛が「単なる冷え」で片付けられないのは、こうした微細な筋肉の病変が深部で進行しているからなのです。
2. 坐骨神経痛の真実:神経の圧迫ではなく「筋肉の悲鳴」が原因かもしれない理由
「足がしびれる」「お尻から太ももの裏が痛む」といった症状が出ると、多くの方は「坐骨神経痛=ヘルニアや脊柱管狭窄症で神経が圧迫されている」と考えがちです。
しかし、実はその症状の多くが、筋肉にできたトリガーポイントによる「関連痛(かんれんつう)」である可能性があります。
関連痛というメカニズム
トリガーポイントの最大の特徴は、硬くなったその場所だけでなく、そこから離れた場所へ痛みを飛ばす(放散させる)性質にあります。
脳が「痛み信号」の出どころを誤認してしまうこの現象は、腰痛や坐骨神経痛において非常に頻繁に見られます。
坐骨神経痛を模倣する筋肉たち
特に冬の寒さで硬くなりやすく、坐骨神経痛とそっくりの症状を出す代表的な筋肉をご紹介します。
小殿筋(しょうでんきん)・中殿筋(ちゅうでんきん) お尻の外側に位置するこれらの筋肉にトリガーポイントができると、お尻から太ももの裏、さらには足首にかけて強い痛みとしびれを飛ばします。これは「偽性坐骨神経痛」と呼ばれ、レントゲンでヘルニアが見つかっても、実は痛みの原因はこのお尻の筋肉だった、というケースが当院では後を絶ちません。
梨状筋(りじょうきん) お尻の深部にあるこの筋肉が冷えで硬くなると、そのすぐ下を通る坐骨神経を物理的に圧迫したり、あるいは梨状筋自体が足の裏側にまで痛みを感じさせたりします。
腰方形筋(ようほうけいきん) 腰の深部にある筋肉ですが、ここにトリガーポイントができると、腰だけでなくお尻や股関節の周囲に「鈍い、響くような痛み」を引き起こします。
冬にこれらの筋肉が冷え切ってしまうと、本来の柔軟性を失い、神経の通り道を狭めるだけでなく、自ら痛みの信号を発信し続ける「震源地」となってしまうのです。
3. 冬の激痛を根本から断つ:プロが実践するトリガーポイント療法と日常のセルフケア法
では、冬の寒さに負けず、腰痛や坐骨神経痛を改善するにはどうすればよいのでしょうか。
重要なのは、「温めること」と「深部へのアプローチ」を組み合わせることです。
プロが行うトリガーポイント療法
一般的なマッサージと、トリガーポイント療法の最大の違いは「持続的な圧迫」と「関連痛の追跡」にあります。
ただ筋肉を揉みほぐすのではなく、痛みの震源地であるポイントを的確に捉え、一定の強さで圧迫を加えることで、意図的に一時的な虚血状態を作ります。
その後、圧を解放した際に一気に血液を流れ込ませる(リアクティブ・ハイペレミア:反応性充血)ことで、深部の酸欠状態を解消します。
冬の硬くなった筋肉に対しては、急激な強い刺激は逆効果です。
もとまち整体院では、まずは周辺を温めてから、じっくりと深部に沈み込むような手技を行い、筋肉の「芯」を緩めていきます。
毎日できる最強のセルフケア
プロの施術と並行して、ご自宅で意識していただきたいポイントが3つあります。
「三つの首」と「腰」の徹底保温 足首、手首、首に加え、冬は「腰(仙骨周り)」を温めることが重要です。腹巻やカイロを活用し、骨盤周りの血流を絶やさないようにしましょう。特に就寝前の入浴は、湯船に15分以上浸かり、深部体温を上げることがトリガーポイントの活性化を防ぐ特効薬になります。
水分摂取を怠らない 冬は夏に比べて喉の渇きを感じにくいため、隠れ脱水になりがちです。筋肉の柔軟性を保つには水分が不可欠です。常温の水や白湯を意識的に飲み、血液のドロドロ状態を避けましょう。
静的ストレッチよりも「揺らす・動かす」 寒い中で無理なストレッチをすると、筋肉は防御反応で余計に硬くなります。まずは貧乏ゆすりのように足を細かく揺らしたり、股関節をゆっくり回したりして、関節と筋肉の「潤滑油」を出すイメージで動かしてください。
結びに:冬の痛みを諦めないでください
冬の腰痛や坐骨神経痛は、あなたの体が発している「SOS」です。
寒さで縮こまり、血流を失い、悲鳴を上げている筋肉を放置してしまうと、春になっても痛みが抜けない「慢性的トリガーポイント」へと移行してしまいます。
「年だから仕方ない」「寒くなればいつものこと」と諦める前に、ぜひ一度、ご自身の筋肉の状態を見直してみてください。
適切なアプローチを加えれば、冬の寒さの中でも体は必ず応えてくれます。
もとまち整体院では、一人ひとりの痛みの「震源地」を見極め、冬の寒さに負けない健やかな体作りを全力でサポートいたします。
辛い症状にお悩みの方は、いつでもお気軽にご相談ください。









