登山という夢を叶えた、ある女性の腰痛ストーリー

- update更新日 : 2025年04月14日
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「登山なんて、もう無理だと思ってました。」——忙しい看護師の彩さんが、腰痛を乗り越え、夢だった伊吹山への挑戦を果たすまでのストーリー。心と身体の回復が生む“喜びの連鎖”とは?あなたの未来にも、きっと重なるヒントがあります。

 

 

未来を描いたら、腰痛が変わった——

「もう、あの朝が来るのが怖くなくなったんです」

 

 

そう言って笑ったのは、看護師として働く彩さん(仮名・37歳)。もとまち整体院に初めて来られたのは、ちょうど桜が葉桜へと移り変わる頃の、春の終わりでした。

 

 

毎朝ベッドから起き上がるのに5分以上もかかり、腰をかばうあまり職場では無意識にため息が増えていたそうです。体だけでなく、心まで重くなっていた、と彼女は言いました。

 

 

仕事中の中腰の姿勢、夜勤明けの慢性的な疲労。整形外科にも通ったし、薬も試したけれど、すっきり良くなる感じはない。そんな中、職場の同僚がぽろっと教えてくれたのが、当院のことでした。

 

 


“叶った自分”を思い描いてください

最初の施術のあと、私はひとつだけご提案をしました。

 

 

「これから少しずつ体が変わっていくはずです。その過程で、もしよければ未来の“こうなっていたらいいな”という自分の姿を、できるだけリアルにイメージしてみてください」

 

 

もちろん、ただの思い込みではなく、これは脳科学にもとづいたアプローチです。

脳は、想像と現実の区別が苦手で、イメージの中で体験したことにも神経伝達やホルモン分泌が反応します。

トップアスリートがよく行う“イメージトレーニング”と同じです。

 

 

「少し恥ずかしい気もするけど、やってみます」と彩さん。

 

 

彼女はその日から、朝起きるたびに“軽やかに立ち上がって、白衣に着替える自分”を思い描くようになったそうです。

そして職場に着いたら、“背筋を伸ばして笑顔で患者さんと話す自分”をイメージ。

夜には、“腰を気にせずにソファに座って、子どもと一緒にドラマを見て笑っている自分”を思い浮かべてから眠る。

 

 

そんな日々を重ねていくうちに、体にも変化が現れました。

 

 


忙しい日常の中でも、あきらめなかった

1ヶ月が経った頃。

 

「朝がちょっとだけ楽になった気がします。あと、しゃがむのが怖くなくなりました」

 

施術も3回目を迎え、腰の深層筋にできていたトリガーポイントが徐々にゆるみはじめたタイミングでした。

もとまち整体院では、必要に応じて奥深くの筋膜層にアプローチする手技を取り入れていますが、無理なくリラックスできることを大切にしています。

 

 

彩さんは看護師として夜勤もこなす多忙な生活を送りながら、その合間を縫って通院を続けてくださいました。

限られた時間の中でも、自分の身体にしっかりと向き合う姿勢がとても印象的でした。

 

 

無理なくストレッチも取り入れながら、回復の階段を一歩ずつ登っていきました。

 

 

2ヶ月が経つ頃には、「先生、最近ちょっと走ってみたんです」と笑う彼女の姿がありました。

子どもの運動会で、保護者リレーに出場することになったそうです。

 

 

「去年は応援するだけで精一杯だったけど、今年は一緒に走れるかもしれない」

そう話す目には、もう以前のような不安や諦めは見えませんでした。

 

 


あきらめていた登山、ついに挑戦

そして3ヶ月後のある日。

 

 

「先生、ついにやりました!登山、始めました!」

 

 

そう言って彩さんがスマートフォンを見せてくれたその画面には、青空の下、山頂で万歳をしている彼女の姿。

 

 

登ったのは、滋賀と岐阜の県境にある伊吹山。

標高1,377メートルの山ですが、山頂からの眺めは抜群で、初心者にも登りやすい名山です。

 

 

「ずっと行ってみたかったんです。でも、腰に不安があるから…って、ずっと先延ばしにしてて。

でも最近は、むしろ“行けるかも”ってワクワクしてて」

 

 

数週間前、登山用品店でザックとトレッキングシューズ、レインウェアを買いに行ったときのエピソードを、目を輝かせながら語ってくれました。

 

 

「初めての登山靴を履いてみたときの感覚、今でも覚えてます。あぁ、もう大丈夫って思えたんです」

 

 

それからは、週末になると低山から少しずつステップアップし、無理なく体を慣らしながらの登山練習。

腰を気遣いつつ、丁寧に身体をケアしながら準備を重ね、伊吹山登頂に至ったそうです。

 

 

 

 


喜びの連鎖がはじまった

不思議なもので、 彼女の元にはその後、山仲間との出会いや、登山写真のSNS投稿から講座の依頼が舞い込んだりと、思いがけない“嬉しい連鎖”が続いているそうです。

 

 

「もしかしたら、“登ってる自分”を想像してたから、ほんとに登れたのかもしれませんね。思い描いていた山頂の景色、風の音、澄んだ空気……その全部が、実際にそこに立ったときに“あ、これだ”ってぴったり一致したんです。想像の中で何度も味わったからこそ、本当に体がそこに向かってくれた気がします」

 

 

そう語る彩さんの目は、穏やかな光をたたえていました。

 

 

「次は、少しだけ標高の高い山に挑戦したいと思ってるんです。子どもにも“ママ、かっこいい”って言われて、それがまたうれしくて」と照れくさそうに笑います。

 

 

彩さんはそう言って、満ち足りた表情で帰っていきました。

 

 


“今ここ”を味わうことが、未来を変える

私たちはつい、 「いつか○○できたら幸せ」「あれさえあれば…」と、“遠くの未来”にばかり目を向けがちです。

 

 

でも本当は、“今ここ”の心の状態こそが、未来をつくっていくのかもしれません。

 

 

今日も笑顔で目覚められたこと。

新しい靴を買いに行くときのドキドキ。

風を感じながら歩く登山道の静けさ。

 

 

お気に入りのマグカップで飲む朝のコーヒー。

ふとした瞬間に差し込む春の光に、少しだけ心がほどけるような気持ち。

通勤途中に見かけた花のつぼみや、通りすがりの子どもの笑い声。

 

 

そうした“なんでもないけれど、確かに幸せな瞬間”を味わうことが、やがて気づかぬうちに大きな変化の原動力になっていくのです。

 

 

それらが積み重なって、心と体が前を向き、気づけばこれまでとは違う景色にたどり着いている。

 

 

遠くの夢を追いかけることも大切だけれど、“今ここ”の自分に優しくできたとき、未来は自然と動き出すのかもしれません。

 

 

「予祝」なんて言葉を使わなくても、その力は確かに働いている。

 

 

私たちの脳と心は、“幸せの味”を覚えているから。

 

 

そして今日も、誰かがまた、自分の未来にそっと“おめでとう”を贈っているのかもしれません。

 

 

 

※施術効果には個人差があります。

※画像はイメージです。