【ぎっくり腰】「ママ、今日はありがとう!」――あの日聞けなかった言葉を、私はようやく受け取れた。

「ママ、今日は行かないの?」

ほんの小さな動作で起きた腰の激痛。

大切な約束も、笑顔も、すべてが遠ざかっていくあの日。

でも、私は“また笑い合える未来”を信じて動き出しました。

体と心を整えることで、もう一度、娘と手をつないで歩けた――

そんな日々を取り戻した母の、小さな決意と再出発の物語。

 

「ママ、今日はありがとう!」――あの日聞けなかった言葉を、私はようやく受け取れた。

(由紀さん・32歳・会社員/小学1年の娘・さくらちゃん)

◆ 「このまま“また今度ね”を繰り返したくない」
そんな思いでたどり着いた場所が、私の未来を変えてくれました。


■ あの日の朝、突然すべてが止まった

あの朝のこと、今でもハッキリ覚えています。
たぶん誰にでもある、なんてことない朝のはずだったんです。
けれど、そんな“いつもの動作”が、あんな痛みに変わるなんて思ってもみませんでした。

春先の平日、仕事は期末で慌ただしく、朝から家の中をバタバタと動いていました。
洗濯、朝食の片づけ、さくらの登校準備…。
いつもより少し早く出社しようと急いでいたとき、リビングの床にあったさくらのランドセルを持ち上げようと、前かがみになった――その瞬間です。

「ビキッ」という鋭い感覚。
腰に電気が走ったような痛みが広がって、そこから一歩も動けなくなりました。

「え? ちょっと待って、ウソでしょ…?」
声にならないまま、なんとか壁づたいにソファへ。

さくらは心配そうに私の顔をのぞきこみ、私は震える手で会社に「今日は休ませてください」と連絡しました。

 


■ 本当に泣きたくなったのは、週末の約束

でも、本当に胸が痛んだのは、その週末のことです。

娘のさくらと、前々から約束していた遊園地の日。

ちょっと早めの誕生日祝いで、「観覧車乗ろうね」「ジェットコースターはママはパスかな〜」なんて、数週間前から二人でパンフレットを見ながら盛り上がっていたのに…。

 

腰の痛みは思った以上に長引き、結局、私はその日も動けませんでした。
「さくら、ごめんね。また今度ね」と伝えたときのさくらの表情――あのときの小さくうなずいた姿が、今でも心に残っています。

 


■ このまま、“また今度”の人生にはしたくない

あの夜、私は思いました。
「このまま、“また今度ね”を繰り返す人生にはしたくない」って。

 

好きなことを我慢するだけなら、まだいい。
でも、大切な娘との“楽しみにしていた時間”まで失ってしまうのは、耐えられなかったんです。

 

“また今度”という言葉を何気なく使ってきたけれど、それがいかに重たくて、寂しい言葉なのかを、あのとき初めて思い知らされました。
本当は今すぐにでも抱きしめて、思いきり笑って、一緒に過ごしたかった。
なのに、自分の体がそれを許してくれない。その現実が、ただただ悔しかったんです。

 

このままでは、自分の未来から、大切な「時間」や「楽しみ」や「笑顔」がどんどん削り取られてしまう。そんな気がして、怖くなりました。

 

だからこそ、動けない体に鞭打ってでも、何かを変えたくなった。
「ちゃんと体と向き合おう」そう強く決めた夜でした。

 

実はそのとき頭の中にふと浮かんだのが、「誰かにちゃんと見てもらいたい」という感情でした。

これまで痛みを相談しても、「少し休めばよくなる」と言われることが多くて、自分の声が届いていないような感覚がありました。

 

だからこそ、ただ痛みを抑えるだけじゃなく、私自身の生活や背景まで理解して向き合ってくれる人に出会いたい――。
それが、自分の未来を変える第一歩になるような気がしたんです。

 


■ ふと思い出した、あの整体院の名前

いろんな整体やマッサージの情報をネットで調べたり、口コミを見たりもしました。
だけど、どれが本当に自分に合っているのか分からなくて、正直どこに行けばいいのか迷っていたんです。

 

そんなとき、ふと以前ママ友との会話で耳にした整体院の名前が浮かびました。
「そこ、しっかり話を聞いてくれるみたいだよ。あと、あんまり強く押したりしないで、やさしい感じだったって」

 

そのときの言葉が、なぜか心に残っていたんです。
「ちょっと試してみようかな」くらいの気持ちで検索してみたら、ホームページの文章がすごく落ち着いた雰囲気で、妙に安心できたのを覚えています。

 

“なんだか、ここなら変に気を張らずに行けそう”――そんな直感もあって、私はそのまま予約してみることにしました。

 


■ “安心してもいいよ”と体が言ってくれるような時間

初回の施術で先生に言われたのは、
「腰の痛みの原因は、深い筋肉の奥にある硬さ。それが蓄積している状態なんですよ」という言葉でした。

 

正直、最初は半信半疑だったんです。これまで何度も湿布や痛み止めでごまかしてきた痛みが、そんな“奥の硬さ”なんて見えないものが本当に原因なの?と。

 

でも、そのひと言を聞いたとき、心のどこかで「やっと本当の理由を教えてもらえた気がする」と感じたのも事実でした。
体って、こんなふうに誰かにちゃんと見てもらえただけで、ふっと安心するものなんですね。

 

施術はとても丁寧で、強く押すでもなく、痛みをごまかすようなやり方でもなく、じんわりと効いてくるような感覚。

はじめて「この感覚なら、体がちゃんと納得してくれる」と思えた瞬間でした。
不思議なんですが、施術を受けながら、体が少しずつ「安心していいよ」って言ってくれているように思えて、気づいたら心まで緩んでいたんです。

 


■ やっと、約束を“取り戻す”ことができた

そしてついに、約束を“取り戻す”日がやってきました。

 

さくらとふたりで、今度こそ遊園地へ。

ジェットコースターには乗れなかったけど、観覧車に乗って、ソフトクリームを食べて、たくさん歩いて、たくさん笑って。

 

帰り道、さくらが私の手をぎゅっと握って、言ったんです。

 

「今日は楽しかったね!ママ、ありがとう!」

 

…その言葉を、私はずっと待っていました。

あの春に聞けなかった、大切なひと言。
ようやく、胸いっぱいに受け取ることができました。

 


■ 同じような想いをしている方へ

いま、もしあなたが
「まだ大丈夫」「もう少し頑張れば」
と痛みを抱えたまま頑張っているのなら――

 

その先にある、笑顔とやさしい時間を想像してみてください。
未来は、“その想像のとおり”になってくれます。

 

私自身も、「こんなふうに笑える日がまた来るなんて」と、正直思ってもいませんでした。
でも、きちんと体を整えてもらって、心からそう思えるようになりました。

 

たとえば、誰かと笑い合う週末や、朝スッと起きて軽やかに動ける自分。
そんな未来を、今日この瞬間から少しずつ取り戻していけるとしたら…どうでしょうか?

 

あなたにもきっと、ちゃんと「ありがとう」と言ってもらえる日がやってきます。
その日のために、ほんの少しだけ、体と心を整える時間を取ってあげてくださいね。