【もう一生この痛みと付き合うのかと思った】坐骨神経痛に悩むあなたへ
「これ、腰じゃなくて“お尻”だったんですか?」
「先生、信じてもらえないかもしれないけど…… 10分椅子に座っただけで、足の先までビリビリするんです。ずっと腰のせいだと思ってました。」
50代・デスクワークの男性患者さんが、少し恥ずかしそうに言いました。
立っているときは何ともない。
けれど、いざ座って仕事を始めると、お尻の奥から足の裏まで、電気が走るような痛みが出る。
「何ヶ月も湿布を貼って、整形外科でも異常なしと言われて、でも痛みは引かない」 「もう、年齢のせいかと諦めてました」
こうした声は、実はウチの院では珍しくありません。
そしてこの方は、“腰”ではなく、“お尻の奥の筋肉”にできた小さなこわばり(=トリガーポイント)が原因だったのです。
坐骨神経痛が「なかなか治らない」理由
「坐骨神経痛」と聞いたとき、多くの方が「神経が傷んでいるのではないか」と直感的に想像されます。
たしかに“神経痛”という言葉がついている以上、それも無理はありません。
ところが、実際に検査をしてみると「腰椎のヘルニアなどによる明らかな神経の圧迫がない」ケースが非常に多いのです。
にもかかわらず、患者さんはしっかりと足のしびれや痛みを感じている。この“謎”のような現象の裏にあるのが、筋肉に原因がある坐骨神経痛の正体です。
とりわけ注目すべきは、梨状筋や中臀筋といった、お尻の深部に位置する筋肉群です。
これらの筋肉に小さなしこり状の緊張=トリガーポイントが形成されると、そこから“関連痛”と呼ばれる放散痛が発生します。
たとえばお尻にできたトリガーポイントが、太ももの裏、ふくらはぎ、そして足先まで、まるで神経の通り道に沿うかのように痛みやしびれを引き起こすのです。
特筆すべきは、症状が「ただ座っているだけで悪化する」こと。
たとえば、椅子に10分も座っているとお尻から足にかけてビリビリと違和感が走る、という方は非常に多くいます。
逆に立ち仕事が中心の人でも、お尻の筋肉が長時間緊張しっぱなしになることで、やがて同様の関連痛を訴えるケースが目立ちます。
以下のような症状がみられる場合、筋肉由来の坐骨神経痛を疑ってみる価値があります:
長時間座っているとお尻〜足がしびれる、または痛む
長く立ちっぱなしでいると、足の疲れが尋常でなく溜まる
整形外科でレントゲンやMRIを撮っても異常が見つからない
つまり、痛みの原因は「神経そのものの圧迫」ではなく、「筋肉の深層部にできたトリガーポイント」から放たれる関連痛である可能性が高いのです。
見方を変えると、神経が原因でないならば、正しくアプローチすれば改善できるという希望が持てる――そう捉えていただきたいのです。
21年間、安全に施術し続けてきたトリガーポイント療法とは?
もとまち整体院ではこの“筋肉が原因の坐骨神経痛”に着目し、21年前から一貫して「トリガーポイント療法」を導入し、施術に取り入れてきました。
この21年間、のべ数千人を超える患者さんのお尻の痛みや足のしびれと向き合いながら、どのようなアプローチが効果的なのかを実践の中で積み重ねてきました。
トリガーポイント療法とは?
手技(道具を使わない施術)を中心に、
筋肉の深部に形成された“しこり”のような硬結を、経験と技術で正確に探し出し、
やさしく、しかし必要な圧で、的確に刺激しながら緊張をゆるめていく
という、安全性が高く、体への負担が極めて少ない(=非侵襲的な)施術法です。
トリガーポイントは痛みの出ている部位とは必ずしも一致せず、遠く離れた部分に関連痛を引き起こすことがよくあります。
つまり、「足が痛いのに原因はお尻」というケースが多いのです。
トリガーポイント療法では、そうした“痛みの引き金”となる部位を見つけ出し、そこへ焦点を当てて施術を行うのが大きな特徴です。
その結果として、
痛みの根本に直接アプローチできる
表面的なマッサージやリラクゼーションとは異なり、再発リスクを低くできる
注射や投薬に頼らない自然な方法であるため、体に優しく、安心して継続できる
慢性的な不調に悩む方や、薬に頼らない選択をしたい方にとって、理想的なアプローチ
といった点が、多くの患者さんに喜ばれている理由です。
さらに、機械ではなく“人の手”で触れながら行うことで、患者さんごとの筋肉の反応や状態の変化をリアルタイムに感じ取り、必要に応じて微調整しながら進めることができます。
これが機械的な刺激では得られない、人の手による繊細で丁寧なケアの力です。
トリガーポイント療法は、単なる「ほぐし」ではありません。痛みの根にある構造的な問題を見極め、再発を防ぐ道筋をつけるための、身体と真摯に向き合う施術です。
“繰り返さない”ためのケアが最重要
施術で症状が軽減しても、それはあくまで“今の痛みが一時的に和らいだ”に過ぎません。
根本的な原因である生活習慣や姿勢のクセがそのままであれば、また少しずつお尻の筋肉は硬くなり、同じような痛みを繰り返してしまう可能性があります。
例えば、長時間のデスクワークによって座りっぱなしの姿勢が続くことや、無意識のうちに足を組むクセ、浅く腰掛ける座り方などは、筋肉の緊張を助長し、血流を悪化させてしまいます。
また、ストレッチ不足や運動不足、加齢による筋力低下も相まって、筋肉が硬くなるスピードはより早まってしまいます。
さらに、立ち仕事中心の方でも、お尻の筋肉が持続的に緊張したままになることが多く、それに気づかず過ごしていると、やがて関連痛や違和感として症状が表れるようになります。
こうした背景があるため、当院では施術そのものに加えて、日常生活の改善を含めた“総合的なケア”を重視しています。
私が大切にしているのは、痛みを一時的に取り除くことではなく、「再発させない」こと。
それが、あなたの未来を支える確かな予防策になると確信しているからです。
再発予防の具体的アプローチ
姿勢や座り方の癖の見直しは、一見シンプルに思えても、日常の無意識の動作に深く根ざしているため、実は多くの方にとって大きな気づきのポイントとなります。たとえば、足を組むクセや、椅子に浅く腰掛ける習慣、背もたれに完全に寄りかからない姿勢など、些細なことが筋肉に過剰な負担をかけています。これらをひとつずつ見直していくことで、身体へのストレスは大きく軽減されるのです。
デスクワークに合った筋肉の休め方・伸ばし方のアドバイスとしては、1時間に一度立ち上がって肩回しを行うことや、椅子に座ったままできるストレッチ、腰回りを緩める簡単な体操などをお伝えしています。特に、お尻の筋肉に持続的な圧がかからないよう、クッションの使用や座面の調整も効果的です。また、仕事終わりに行う入浴や軽いストレッチの組み合わせも、筋肉の緊張緩和に寄与します。
月1〜2回程度のメンテナンス施術も、症状が落ち着いたあとの“予防的ケア”として非常に重要です。施術によって、本人が気づかないうちに再び硬くなり始めている部位を早期に見つけて対処できるため、「ひどくなる前に整える」ことが可能になります。
「痛くなくなったから、もういいや」とケアをやめてしまうと、残念ながら高確率で以前と同じパターンの痛みがぶり返してきます。日常生活に潜む癖が少しずつ蓄積されていくからです。
実際、当院の患者さんでも、「痛みが完全になくなってからも月に1回通院されている方」は、坐骨神経痛を“繰り返さない”状態を何年にもわたり安定して保っています。
こうした方々は、日々の習慣の中で小さな違和感を敏感に察知できるようになり、痛みが深刻になる前にケアするという“セルフマネジメント”の意識が自然と育っています。
【まとめ】痛みを諦めなくていい。今からでも、体は変わる。
あなたが今感じている痛み―― 「何ヶ月も治らない」「年齢のせいかも」「我慢するしかない」 そのどれもが、“筋肉を見直す”ことで変わる可能性があります。
実際に当院では、長年にわたり「どこへ行っても良くならなかった」とおっしゃる方々が、確かな変化を感じ始めています。
21年間、私は坐骨神経痛に悩む多くの方と真摯に向き合ってきました。
電車通勤ができなかった方が、ふたたび笑顔で通勤ラッシュに乗れるように
家事ができなかった主婦が、夕食の支度中に音楽をかけて鼻歌を歌うように
歩くことがつらくて外出が億劫だった方が、かつての趣味だった旅行を再開し、仲間との写真を嬉しそうに見せてくれるように
そんな回復のストーリーを、何度も目の当たりにしてきました。
どうか、痛みのある今の生活に慣れないでください。
「年齢のせいだから仕方ない」「何をしても無駄」と、可能性を閉ざさないでください。
「この先の10年、痛みのない体でいたい」 その思いが、あなたの体と向き合うきっかけとなり、未来を変える第一歩になります。
症状が長引いているほど、心の中に「どうせまた痛くなる」という不安が残ってしまいがちです。
しかし、それでも変われるのだという確信と、実際に変わっていった多くの方の存在が、あなたの背中をそっと押してくれるはずです。
私はもとまち整体院で、そう信じて日々の施術を行なっています。
※施術効果には個人差があります。
※イラストはイメージです。