「ぐっすり眠れた朝」の気持ちよさ、覚えていますか?

なんとなく眠りが浅い、朝スッキリしない──そんなお悩みが続くとき、実は”眠る準備”ができていないのかもしれません。身体の緊張をほどき、自律神経のスイッチを切り替える鍵は、筋肉と姿勢バランスの調整にあります。当院で行うトリガーポイント療法が、その一助になるかもしれません。
最近、こんなお声をよく耳にします。
「寝ているはずなのに、朝スッキリしない」
「夜中にふと目が覚めてしまい、そのままスマホを見て、また眠れなくなる」
「ぐっすり寝たはずなのに、なんとなく疲れが取れない感じがする」
「仕事中もボーッとして集中力が続かない」
「休日も寝だめしてるのに疲れが残っている」――そんなお悩み、思い当たることはありませんか?
このような声は、20代から60代まで、幅広い世代の方から寄せられています。
特に、デスクワークが多い方やスマホを手放せないライフスタイルを送っている方に多く見られる傾向です。
“寝る”という行為は、ただ横になれば完了するものではありません。
本来、睡眠とは身体と脳をしっかりと休ませ、翌朝に備えるための重要なプロセス。
にもかかわらず、その質が落ちてしまっていることに、多くの方が気づかないまま過ごしているのです。
実は先日、こんなことがありました。
日々忙しく働いているある方が、久しぶりに当院に来院され、 「身体を整える時間をちゃんととってみよう」と施術を受けてくださいました。
施術後、数日してからその方からいただいた感想が、非常に印象的でした。
「びっくりするくらい、すーっと眠れたんです。 朝起きたとき、“ちゃんと寝たな”って感覚があって。 首も肩も軽くて、呼吸までしやすくなっていて……感動しました」
何か特別なことをしたわけではないそうです。
サプリを飲んだわけでも、スマホ時間を減らしたわけでもなく、 ただ“身体のバランス”を整えただけ。
実は、私たちの身体は知らず知らずのうちに「オン」の状態が続いてしまっています。
肩に力が入ったまま、長時間同じ姿勢で画面を見つめ、呼吸が浅くなる―― こうした積み重ねが、自律神経の切り替えをうまくできなくしてしまうのです。
だからこそ、“リラックスしよう”と思っても、 そもそも身体が切り替えられていなかった、ということは珍しくありません。
この方のように、筋肉の緊張に深く関わる「トリガーポイント」へ丁寧にアプローチしながら、 姿勢全体のバランスを整えていくことで、 呼吸が深まり、目線が上がり、首が自然に回るようになる―― そうした変化が、結果として睡眠の質にも良い影響を与えているのだと思います。
眠りが変わると、1日が変わります。
朝の目覚めが軽やかになると、不思議と気持ちにも前向きさが戻ってきます。
朝の一杯の水が美味しく感じられたり、通勤途中の景色に気づけたり、そんなささやかな変化にも敏感になります。
「寝ているはずなのに疲れが抜けない」
そんなときは、まず“眠る準備”ができているか、自分の身体に問いかけてみてください。
枕を変える前に、寝具を買い替える前に、自分の身体がちゃんとゆるんでいるかを見直してみることが大切です。
日中、気づかぬうちに身体は力み続けています。
肩が上がったままの姿勢や、無意識に歯を食いしばっているクセ、呼吸の浅さ──そういった状態では、夜になっても「オン」が解除されません。
力が入りっぱなしの状態では、どれだけ布団に入っても深い睡眠はなかなか訪れません。
まずは、身体の緊張をリセットし、本来のリズムに戻してあげることが必要です。
がんばっている身体に、そっとメンテナンスの時間を。
そんな小さな一歩が、「ぐっすり眠れた朝」を取り戻すきっかけになるかもしれません。