頭痛に悩んだ主婦が見つけた“今を楽しむ”力

- update更新日 : 2025年04月27日
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毎朝悩まされる頭の重さ。娘と歌ったり、出かけたり──本当はもっと楽しみたいのに。
そんな主婦・陽子さんが、トリガーポイント整体と“想像の力”で少しずつ前向きさを取り戻していく物語。

「新緑がきれいね」と言えなかった朝

5月。風が心地よく、窓の外では新緑がまぶしく揺れている。

 

そんな季節のはずなのに、陽子さん(仮名・38歳)の朝はどこか重たかった。

 

起き抜けからじんわりと頭が痛い。こめかみにずきずきと響くような感覚。

洗濯機を回しながら、朝食を準備し、娘の登校の支度を手伝っている間にも、その鈍い痛みはずっと付きまとっている。

 

 

「お母さん、今日も朝ごはんありがとう!」

 

元気に声をかけてくれる11歳の娘の笑顔に、笑顔で返すけれど、心の中では「今日もやり過ごせるかな」と思っていた。

 

長時間のパソコンやスマホはもちろん、じっと座って何かを書くような作業もできない。頭痛がくると何もできず、寝込むしかない日もある。

 

 


「これ、私のことだ…」

そんなある日、陽子さんはママ友とのお茶会でふとした話題に耳を傾けた。

「私もね、ずっと頭痛で悩んでたの。肩と首がカチカチで、ひどいときは吐き気もして。でも、あそこの整体に通い始めて、かなり楽になったのよ」

 

話を聞けば、同じようにデスクワークが続いたあとに、頭痛がひどくなっていた友人が、トリガーポイントという筋肉の“コリ”にアプローチする施術を受けて、徐々に症状が軽くなっていったのだという。

 

 

「もとまち整体院っていうんだけど、うちからそんなに遠くないし、先生もすごく丁寧だったよ。一回だけでも行ってみたら?」

 

さりげない提案だったけれど、陽子さんにとっては、その一言がなぜか心に深く刺さった。

 

 


はじめての施術の日

最初の施術の日、陽子さんは少し緊張しながらもとまち整体院の扉を開けた。

 

カウンセリングでは、自分の頭痛のこと、肩や首が常に凝っていて重たいこと、時々目の奥まで痛むこと、長時間座っていられないことなどを、これまでの生活習慣や日々感じている小さな違和感も交えながら、丁寧に伝えた。

 

 

施術者は、陽子さんの話にじっくり耳を傾けた後、首・肩・背中にかけての筋肉をゆっくりと、丁寧に確認していった。

 

手のひらと指先で探るように触れながら、時には軽く圧をかけ、筋肉の硬さや反応を慎重に見ていく。

 

 

「ここですね。ずいぶん張っています。首から肩にかけての筋肉に、頭痛につながるトリガーポイントができていますね」

 

と、やさしい声で言いながら、陽子さんの体にそっと手を添えた。

 

 

触れられた瞬間、「あっ、ここです…」と陽子さんは思わず小さな声を漏らした。

 

押されることで痛みが強まるというよりは、じわじわとした重だるさが浮き上がってくるような、不思議な感覚だった。

 

 

まるで、自分の奥深くに沈んでいた疲れやコリが、静かに呼び起こされるような感覚。

 

陽子さんは、これまで無理に我慢してきた身体の悲鳴を、初めて自覚した気がした。

 

「自分ではなかなか気づけない場所に、原因があるんですね…」

 

陽子さんがそうつぶやくと、施術者はうなずいた。

 

 

「そうなんです。だからこそ、しっかり見つけて、少しずつゆるめていきましょう」

 

仰向けになり、施術が始まると、じんわりとした手のひらの圧が首から肩、背中へと伝わってきた。

表面だけではなく、深く芯に届いてくるような実感があった。

 

それは痛気持ちいいと同時に、「ああ、ここが固まってたんだ」と氣づかされる感覚がある。

 

 

「ここがゆるむと、頭の重さもだいぶ変わってくると思いますよ」

 

その言葉に、陽子さんは少し希望の光が差した気がした。

 

 

 

 

 


少しずつ、「やってみようかな」が増えていく

もとまち整体院での数回の施術を経て、陽子さんの身体は少しずつ変わっていった。

 

最初は、頭痛の頻度が減ってきた。「あれ、今日も出なかったな」という日が増えた。

 

 

さらに変わったのは、気持ちの部分だった。

 

「調子がよかったら、娘とカラオケでも行こうかな」

 

そんなことを、ふと口にしている自分に気づいた。

 

 

「気持ちよさそうなお天気の日に、ピクニックとか…」

 

最初は夢のように遠かったことが、なんだか少し“現実に近づいてきている”感じがする。

 

 

整体院でアドバイスされた簡単なストレッチや、お風呂上がりに首を温める工夫も、日々の生活に少しずつ組み込まれていった。

 

体が軽くなると、心も軽くなる。

 

 

 


「今を楽しむことが、未来につながっていく」

そしてある週末、娘から言われた。

 

「ねえ、お母さん。最近、頭いたいって言わなくなったね」

 

 

はっとして陽子さんは笑った。

 

「ほんとだね。前よりも、ずっと元気かもしれない」

 

 

特別な夢があるわけじゃない。

でも、娘と一緒に歌って、家族で出かけて、笑って過ごす。

 

そんな“いつもの毎日”が、何よりの幸せだと、今は思える。

 

あの頭痛が教えてくれたのは、「何かを我慢しないといけない未来」じゃなく、「ちょっと楽しんでみたいと思える今」だった。

 

 

 

※施術効果には個人差があります。 ※画像はイメージです。