【腰痛について】

〈解説〉

日本の男性の自覚症状の第1位は『腰痛』です(厚生労働省;国民生活基礎調査・2019)(女性では第2位)。ぎっくり腰も含めてやっかいな症状であり、また私たちもよく聞き慣れた症状でもあります。

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腰痛といっても、その態様がさまざまであることから、その原因についてもただ一つだけ挙げられるわけではありません。
あなたはどこかで、『腰痛のうち、原因のわからないものは全体の85%』という言い方を聞いたことはありませんか?または『腰痛症』として、包括的な症状の呼び方をされることもあります。

病院(整形外科)の画像所見で、『腰椎椎間板ヘルニア』とか、『腰部脊柱管狭窄症』とか言われて不安なあなたも、大丈夫です。確証度の高い研究結果として、『672研究をレビューした結果、画像所見と腰痛との間に関連性なし』という発表があります(Boos N & Lander PH,”Eur Spine J”,1996)。

また、『急性腰痛患者の86%は2週間以内に自然治癒』する、との研究発表もあります(Deyo RA & Tsui-Wu YJ,”Spine”1987)。 たしかに、たとえば急性腰痛で3、4週間(約ひと月)も痛みで苦しんでいる、というようなケースには、まず出会うことはありません。

腰痛に関して、悪性腫瘍、脊椎感染症、馬尾症候群、椎体圧迫骨折、強直性脊椎炎といった重篤な疾患が存在する頻度は、腰痛で外来を受診した患者のうち、1~5%ほどであり(※)、こうした疾患を鑑別するために、医療機関を訪れ画像診断をしていただくことは、重要なことです。
(※Jarvik JG & Deyo RA,”Ann Intern Med”2002、他)

一方で、画像に写らない腰痛の原因、すなわち筋肉のなかにできるトリガーポイント(=TP:痛みやしびれの『引き金点』)は、現状の医療機関では調べていただけるところは少ないです。

もとまち整体院では、まさにこのTPに注目して、腰痛のつらい症状に施術を行ないます。骨や椎間板、脊柱管といった『構造の異常』にとらわれるのではなく、筋肉や筋膜の硬さ(硬結)にアプローチする施術です。

トリガーポイントについての詳細については別項に譲りますが、簡単に言えば、筋筋膜のなかに産生される『痛みの引き金点』のことをいいます。もとまち整体院では、この【トリガーポイント】からの関連痛としての腰痛に、手技療法にて施術を行ないます。

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〈施術〉

もとまち整体院では、立ち上がることもままならないほどの急性の腰痛のケースは別として※(来院不可なら、当日は安静をお勧めします)、腰背部や臀部中心に、筋肉の緊張を解除する施術を行ないます。
※なお、ヨーロッパでの腰痛治療の最前線では、いわゆる「安静臥床」(=おとなしくして寝ていること)は急性腰痛からの回復を長期化させる、とされています。

sej003new.jpg筋緊張(筋スパズム、硬結等ともいいます)のレベルを上げた結果、トリガーポイント(痛みの『引き金点』)化した筋筋膜にアプローチする施術で、トリガーポイントセラピー(手技療法)と呼んでいます。

腰痛のケースでは、脊柱起立筋、腰方形筋、臀部の筋肉、大腿周辺の筋肉に、それぞれトリガーポイントがあることが多いため、こうした筋肉に時間をかけて施術していきます。

さらに、筋肉の硬さによって可動性を低下させている関節についてのアプローチを、行ないます(関節の矯正:CMT)。関節の固着化(フィクセーション)を、解いていきます。

sej004new.jpg筋肉の緩和操作とともに、可能かつ必要と判断される範囲で、可動域が狭くなっている関節を矯正します。関節の矯正には、関節可動域の拡大、自律神経のアンバランスの是正、痛みの閾値の適正化、等のメリットがあります(写真は胸椎の関節操作の一例)。

※この関節操作において、いわゆる『パキッ』という音がすることがあります。キャビテーションといって、骨の鳴る音ではないのですが、この音が鳴るのがどうしても苦手な方や、低年齢、高齢の方等には行ないませんので、ご安心ください。

〈アフターケア〉

あなたの腰痛の真の原因を一緒に探り、生活スタイルや身体の使い方のクセを見直し、アドバイスを行ないます。 たとえばPC作業が多い職場で仕事をするあなたには、その場ででも行えるようなストレッチをご指導します。職場や学校、家庭で簡単に行えるストレッチであってこそ、手軽に継続できるからです。

もとまち整体院では、あなたの姿勢について、施術の前後比較の手法等も用いて、チェックさせていただきます。たった一つの『理想の姿勢』がsej006new.jpgあるわけではありませんが、理想『的』な姿勢のモデルを提示することで、ふだんの自分と異なる『あなた本来の』自然な姿勢が取れ、腰痛症状の再発予防につながります。

(参考資料)『TMSジャパン・メソッド バージョン2013』(長谷川淳史先生)

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※施術効果には個人差があります。