【膝の痛みについて】

〈解説〉

膝の痛み・膝痛に悩まれるかたは、結構いらっしゃいます。もとまち整体院で多いのは、病院で『膝関節の変形(変形性膝関節症)』とか、『軟骨のすり減り』と言われて困っているかたです。『鵞足炎』(がそくえん:膝の内側の鵞足といわれる部分に炎症が起こり、痛みを感じる症状)という診断を受けたかたもいらっしゃいます。
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また、『膝周りの筋肉を鍛えなさい』と言われたが、痛くてそれができないかた、『ヒアルロン酸』等の軟骨の成分を補っても、痛み止めを服用しても、根本的な改善にはなっていないと考えるかたも、来院されます。

膝痛といっても膝関節や膝の骨の問題というよりも、その周辺の『筋肉』の問題であることのほうが多く見受けられます。たとえば、過度のトレーニング、競技等で使いすぎたことによる過負荷は、筋肉にトリガーポイントを産生します。

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トリガーポイントについての詳細については別項に譲りますが、簡単に言えば、筋筋膜のなかに産生される『痛みの引き金点』のことをいいます。
もとまち整体院では、この【トリガーポイント】からの関連痛としての膝痛に注目し、施術を行なっていきます。
※いわゆる『水がたまっている』状態のケースでは、手技療法は禁忌ですので、医療機関の受診をおすすめします。

〈施術〉

knee_001.jpgトリガーポイントセラピーを施術で用いるもとまち整体院では、たとえば『内側広筋』と、その周辺の筋肉のトリガーポイント(TP)を探っていきます。膝痛のある、その場所とは必ずしも一致しないTPを解除することで、多くのケースで痛みがなくなっていきます。

膝の痛みの場合、内側広筋の他にも、大腿直筋や中間広筋、外側広筋、長・短内転筋、半腱・半膜様筋、大腿二頭筋、さらには縫工筋や大腿筋膜張筋等まで、関係してきます。多くの筋肉が膝の痛みにつながっているのです。

もとまち整体院では、TPを探りそれを解除する施術とともに、膝関節の動きをチェックし、各種の動作テストも行なっていきます。

また、『交互サーカムダクション伸展テクニック』、『半月板テクニック』といった手法も用います。こうしたテクニックはそれ自体『施術』の意味を含んでいて、繰り返すことで関節の動きが良くなることが期待できます。

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〈アフターケア〉

膝関節周辺の筋肉や大腿の関連筋に生じているTPを、施術によって解除したら、その柔軟性を今後も維持していくことが大切です。

軟骨組織のうち血管が通っていない部分は、関節を動かすことで栄養分や酸素が補給されます。あなたの痛みの改善度合いを見ながら、適切なストレッチや体操法をお教えします。

もとまち整体院では、あなたの姿勢について、施術の前後比較の手法等も用いて、チェックさせていただきます。たった一つの『理想の姿勢』があるわけではありませんが、理想『的』な姿勢のモデルを提示することで、ふだんの自分と異なる『あなた本来の』自然な姿勢が取れ、膝痛症状の再発予防につながります。

〈最後に〉
『膝関節の変形(変形性膝関節症)』とか、『軟骨がすり減っているから』とか、果ては『加齢によるものだから仕方がない』と言われた(信じられませんが、本当のことだそうです)あなた! あきらめずに、痛みの元となるトリガーポイントを中心に、その痛みの原因を『筋肉』に探って解除していくもとまち整体院の方法を、試してみてはいかがでしょうか。膝の痛みが減って、膝が動かしやすくなってきますよ。

〈症例報告〉

【60歳代 女性】3ヶ月前につまずき転倒、骨折はなかったが、左膝の背側の痛みが増してきており、歩行に障害が出始め(特に階段の下りで)、趣味の武道も楽しめなくなってきたので、当院に来院。

膝の痛みは、左の背側と、若干前面にも出ている。 3ヶ月前の転倒時に整形外科にかかったときの診断では、膝の骨に変形はなく、水の貯留もないとのこと。 数度痛み止めのブロック注射を打ったほかは、特別な治療は受けていないとのことであった。

趣味の武道の関係で、正座や膝付きの低姿勢をとろうとするも、膝関節屈曲から伸展に移る際の痛みがつらい、とのこと。 左の膝蓋骨には可動性等の問題はなく、モビリゼーションでも円滑な動きを見せている。

筋肉に着目すると、大腿四頭筋周辺に圧痛点(トリガーポイント)を認め、押すと少々痛みが出る。 身体の背面では、腰部、背部、殿筋にもトリガーポイントが多く、圧痛を認める。臀部の関連痛は、大腿後面~膝周辺まで発生する。

施術としては、トリガーポイントや硬結の見られる筋肉の緩和操作を、大腿の前面を主に、併せてハムストリングス、殿筋、腰背部ともに行なった。柔軟性が低下していた腰部の筋肉は、圧痛もあるが、本人いわく『とても痛きもちいい』とのこと。

当初の数回は2、3日おきに集中して施術、『揉み返し』もなく、3回目の施術では、『まだ膝の裏側に痛みがありますが、階段の下りも歩きやすくなってきています。』との感想であった。

さらに数回の施術を経て、緩やかに硬結部位は減少、3週間目の現在は、だいぶ自覚ベースの『痛み』は消退しており、通院間隔も広げていってもよいのだが、ご本人の希望もあり、引き続き『集中的な』施術を行なっている。下肢の冷えやむくみがあることから、殿筋の硬結をさらに解除する方向の施術も継続していく方針。

【担当者からのコメント】この方のケースのように、主訴が膝痛ということで、膝周辺のみ気にされるかたは多いのですが、じつは大腿四頭筋等、周辺の軟部組織のトラブルであるケースもよく見られます。当院のトリガーポイントセラピーで、筋肉や筋膜の硬さを取り除き、モビリゼーションで、関節にも動きを付けていくことが可能となったケースです。引き続きQOLを高めていけるように、お手伝いしていきます。 
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※施術効果には個人差があります。